2008年08月22日

夏の庭

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なんとなく心の芯置いている本というのがいくつかあります。読んでいない時でも、ふっと本の存在を思うだけで「きっと大丈夫」と思えるような本。
その中の1冊、湯本香樹実の「夏の庭」。
今日、読み返して、あまりに感心して呻いてしまった。こういうのって、好きだなぁって思える本って、内容はもとより伝え方とか情景とかだなって思う。人はどうかわからないけど、私の場合は、です。

「夏の庭」の場合は、おじいさんの家のひんやりした台所から縁側を振り返ったときに見えた庭の明るさや(ここでは『四角く切りとられた光の箱のようだった』と書かれている)、
ホースで水をまいたときにできた小さな虹を見て、『たぶんこの世界には隠れているもの、見えないものがいっぱいあるのだろう』ことに気付くところや、
池田種店の引き出しの中で眠る種の袋、などが・・。

ところで、急に涼しくなりましたね。先週は酷暑だったのに、昨日一昨日くらいから、まるで秋のような空気。風なんてひゅるひゅる鳴っちゃって、音だけ聞いたら冬みたい。
暑いのはイヤだけど、こんなに前置きもなく涼しくなるのも困りものです。体も気持ちもついていけないー。


at 23:34│ book